叫びとささやき 1972年
物語
19世紀末のスウェーデンの大邸宅。優雅な生活を送る上流階級の3人姉妹と召使。4人の女性のそれぞれの愛と孤独、生と性の断片を強烈な赤のイメージで描いた作品。
ベルイマンの作品は相変わらず難解。ペルソナっぽい感じがしました。
ストーリー自体は割と分かりやすい。
三人姉妹の次女アグネスが病床にいて、長女カーリンと三女マリア、そして召使いのアンナが看病しています。
物語は三人の姉妹の回想や虚構を交えて進行しそれぞれの人生の苦悩が描き出されます。
アグネスが亡くなった後、長女と三女の確執が明らかになり、姉妹が住んでいた家を売却してそれぞれ別の人生を送ることになる。
以上がだいたいのストーリー。
死んだアグネスが生き返り姉妹と話をする幻想的なシーンがあります。姉妹はアグネスと決別し、アンナが聖母のようにアグネスの遺体を抱き、孤独な魂を慰めます。
語られるもの以上に奥行きのあるストーリー。
正直、何が言いたいか理解できないところもあるけど、なかなか面白い作品でしたよ。「考えるな、感じろ! 」かな。
※今年149本目の映画鑑賞。