ママの思い出 1948年
ジョージ・スティーブンス監督
物語
1910年のサンフランシスコを舞台にノルウェーから移民した大工の一家とその親類の人を温かく描いたホームドラマ。小説家になったカトリンが家族を題材にした処女作を読み始め、彼女の母の思い出が語られる。
Iキャスリン・フォーブスのベストセラー小説「ママの銀行預金」を映画化した作品。ジョージ・スティーブンス監督の最初の傑作。
ノルウェーからの移民で4人の子どもがいる家族を描いた作品。お母さんは、貧しいながらも倹約して家庭を切り盛りしています。毎週、お金の使い方を決める家族会議の思い出から話が始まります。
髭面のクリス叔父さんは、声もデカくて恐い人と思われていたのですが、子供らには優しくて実はいい人です。
かつて舞台俳優であった下宿人ハイド氏は下宿代が払えず、不渡りの小切手を置いて逃げてしまいますが、彼がいつも本を朗読してくれていたことが、主人公のカトリンが文学に目覚めたきっかけになったようです。
この作品、「淀川長治 究極の映画 ベスト100」にも載っていました。淀川さんは、この映画を見たとき涙が止まらなかったそうで、「家庭劇の最高」と評しています。
いつも家族や子ども達のことを考えていてくれた母親の思い出…涙腺を刺激しますね。母親や親類の心温まるエピソードが重なって感動のミルフィーユでした。本当に最高です。👏
※今年246本目の映画鑑賞。