金魚のうたた寝

映画、漫画、小説などの話

キネマの神様

キネマの神様     2021年

山田洋次監督

物語

ギャンブル漬けで借金まみれのゴウは、妻の淑子と娘の歩にも見放されたダメ親父。しかし、そんな彼にも“映画”という愛してやまないものがある。若き日のゴウは助監督として撮影に明け暮れながら、映写技師のテラシンら仲間とともに青春の日々を駆け抜けていた。それから半世紀後の2020年、ゴウがお蔵入りとなっていた自らの初監督作『キネマの神様』の脚本を発見したことで、沈みかけていたゴウと家族が再び動き始める。

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原田マハ原作の同名小説を山田洋次監督が映画化。主演の志村けんがコロナで他界し沢田研二が代役で出演した。

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博打好きでアル中、家族に迷惑ばかりかけている老人ゴウは、若かりし頃は、松竹で映画監督を目指す才能ある助監督だった。

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現在のゴウを演じる沢田研二志村けんのリアクションを意識した演技をしていて、トリビュート感がありました。

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若かりし頃のゴウを演じる菅田将暉、友人のテラシンを演じる野田洋次郎、三角関係のヒロインとなる淑子さんを演じる永野芽郁山田洋次のキャスティングが素晴らしい。

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永野芽郁さんが爽やかで可愛いかった。淑子のモデルは大船撮影所近くにあった食堂「月ヶ瀬」の看板娘・益子さんと言われています。

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益子さんは佐田啓二と結婚、中井貴一の母になった方です。女優さん並みに綺麗ですね。

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話しが逸れてしまいましたが、山田洋次監督の映画愛が伝わるいい作品でした。山田洋次監督も現在90才ですが、こんなに素晴らしい作品が撮れるのは驚きです。

※今年11本目の映画鑑賞