峠 最後のサムライ 2022年
小泉堯史監督
物語
慶応3年(1867年)、大政奉還。260年余りに及んだ徳川幕府は終焉を迎え、諸藩は東軍と西軍に二分していく。 慶応4年、鳥羽・伏見の戦いを皮切りに戊辰戦争が勃発した。越後の小藩、長岡藩の家老・河井継之助は、東軍・西軍いずれにも属さない、武装中立を目指す。戦うことが当たり前となっていた武士の時代、民の暮らしを守るために、戦争を避けようとしたのだ。 だが、和平を願って臨んだ談判は決裂。継之助は徳川譜代の大名として義を貫き、西軍と砲火を交えるという決断を下す。 妻を愛し、国を想い、戦の無い世を願った継之助の、最後の戦いが始まった……
越後長岡藩家老・河井継之助を司馬遼太郎が描いたベストセラー「峠」を、「雨あがる」「阿弥陀堂だより」で知られる小泉堯史監督が映像化。主演、役所広司、松たか子ら。
当初は2020年9月25日に公開が予定されていたが新型コロナウイルスの影響で計3回の延期を経て2022年6月に公開された。(上映中)
幕末の風雲児、河井継之助を描いた歴史ドラマですが、司馬遼太郎作品も未読、その人物も初めて知りましたが、映画を通して河井継之助の魅力が伝わりました。
服従か開戦か。ロシアのウクライナ侵攻が重なり考えさせられます。河井継之助はスイスのような独立中立を目指しましたが、勢いに乗り倒幕を目指す薩長との戦争を余儀なくされます。
河井継之助と妻おすがの夫婦愛も丁寧に描かれテンポも良く見やすい時代劇でした。ドラマや演出はオーソドックスで可もなく不可もないのですが、戦争シーンが淡白で物足りなさを感じました。
※今年20本目の映画鑑賞。