真夜中の虹 1988年
物語
家無く職無く、自殺した父のキャデラックでカスリネンは一路南へ--。ヘルシンキへ向かう途中のドライヴ・インで有り金奪われて途方に暮れている時、婦人警官のイルメリと出会い、彼女とその息子リキに奇妙な愛情を抱く。金に困りキャデラックまで売ってその日暮らしの中、偶然金を奪った相手を見つけ殴りかかるが、逆に警官に取り押えられ刑務所に…
アキ・カウリスマキ監督の1988年の作品。原題のArielは作品の中に出てくるメキシコ行きの船の名前。
↑映画冒頭のシーン。
鉱山な閉鎖され仕事を失った炭鉱夫の親子。父親はキャディラックや財産を息子カリスネンに譲り自殺してしまう。ここからカリスネンの旅が始まる。
ちょっと変わったハードボイルド・ロードムービー。そしてコメディです。役者が醸し出す雰囲気、シニカルなドラマ展開、深刻なドラマとアイロニカルな笑い…。
ユーモアの感覚が抜群、フィンランド人は日本人より繊細な感性を持ってるね。
刑務所に入れられ、脱獄。銀行強盗をした金でメキシコへ逃亡と波乱万丈、一応、ハッピーエンドっぽい終わり方。ラストは「虹の彼方へ」の音楽で終わります。
雰囲気も良く面白かった。この作品は好きだな…。
※今年210本目の映画鑑賞。