金魚のうたた寝

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雑記 : 名優ムロツヨシ

雑記:名優ムロツヨシ

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NHK大河ドラマ「どうする家康」を観ています。演出や脚本もしっかりしていますが、とにかくムロツヨシの秀吉が圧巻!

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自分の中ではコメディアンのイメージが強くて、こんなに演技の上手い俳優さんだとは思いませんでした。大河ドラマでは多くの俳優が秀吉を演じましたが、歴代秀吉に負けない秀吉でしたね。

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大河ドラマでは青年期から老年期までの役を演じますが、メイクの技術はさておいて、ムロツヨシの年齢の演じ方も上手いです。

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主役より目立つムロツヨシ。「どうする松潤」にタイトル変えようか?笑

おしまい

M3GAN ミーガン

M3GAN ミーガン      2022年

ジェラード・ジョンストーン監督

物語

おもちゃ会社の研究者ジェマは、まるで人間のようなAI人形「M3GAN(ミーガン)」を開発している。ミーガンは子どもにとっては最高の友だち、そして親にとっては最大の協力者となるようプログラムされていた。交通事故で両親を亡くした姪ケイディを引き取ることになったジェマは、あらゆる出来事からケイディを守るようミーガンに指示する。しかし、ミーガンの行き過ぎた愛情は思わぬ事態を招いてしまう。

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「ソウ」シリーズのジェームズ・ワンと「パージ」シリーズのジェイソン・ブラムが製作。「マリグナント 狂暴な悪夢」のアケラ・クーパーが脚本を担当したSFサイコホラー。

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人形が人を襲うホラーと言えばチャイルドプレイのチャッキーが思い浮かびますが、ミーガンはチャッキーとターミネーターを合わせたような感じですかね。なかなか面白かったです。

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圧巻はミーガンダンス。演じた子役は新体操の選手だそうですが、人では出来ないような動きが恐怖感を演出します。上手い!

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僕はホラー苦手なんですが、無表情に人を殺害する美少女ミーガンはホラー・キャラクターとして、なかなかですね。気に入りました。

※今年28本目の映画鑑賞。

マルコム・X

マルコム・X                      1992年

スパイク・リー監督

物語

ボストンのスラム街に暮らす青年マルコムは犯罪に手を染め、やがて逮捕される。刑務所でイスラム教に改宗した彼はマルコムXと改名。出所後、ブラック・ムスリム運動の指導者イライジャ・モハメドのもとで、白人を敵視する扇動的な運動を展開することに。その後、人種差別に対する抵抗運動が各地で激化。メッカを巡礼したマルコムは異人種との共存という思想に目覚めるが……

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アフリカ系アメリカ人の急進的黒人解放運動指導者、マルコムXの伝記映画。製作はマーヴィン・ワース、スパイク・リー。主演はデンゼル・ワシントン

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この映画は公開時に劇場で観て、その後にビデオでも何回か観ています。今回、久しぶりに視聴しました。

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デンゼル•ワシントンが演じるマルコムXがまるで生き写しのよう。最近の伝記映画は、ボヘミアン•ラプソディのラミ・マレックとか、本人なりきりが多いけど、「マルコム•X」なんかが先駆けだった気がします。

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映画が公開された1992年はギャングスタのラップの流行などブラック•カルチャーがブレイクしていた。キング牧師に比較して急進的と見直されていたマルコム•Xの主張が見直されていた頃である。

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この映画は公開時に劇場で観に行った作品です。強い信念に生きるマルコム•Xがかっこ良くて、久しぶりに鑑賞しましたが、当時と同じくらいに良かったです。名画です。

※今年27本目の映画鑑賞。

雑記: VIVANT

VIVANT          

物語

自衛隊の秘密諜報機関"別班"に所属する堺雅人は民間企業に身を置きながら、日本を標的としたテロを企てる国際テロ組織のテントの捜査を行うのだが…。

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2023年7月16日からTBS系「日曜劇場」枠にて放送中のテレビドラマ。堺雅人阿部寛二階堂ふみ役所広司二宮和也 ら豪華俳優陣が揃う。「半沢直樹」などで演出を務めた福澤克雄が原作を手掛けるオリジナルドラマ。モンゴルロケなど高額な製作費も話題になる。

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今週末で最終回。最近、珍しいオリジナルストーリーによるテレビドラマ。

荒唐無稽スパイアクションというジャンルのせいか評価はまちまちだが、凡作ドラマではない作り込みで毎週楽しませてもらった。

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スケールの大きな作品なんだけど、お茶の間エンターテイメントの約束か軽い感じ。人物のダークさが足りないか。兄への嫉妬心を隠さないノコル、二宮和也の演技は良かった。人間関係の緊張感とかコントラストをよく出していた。

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あと、二階堂ふみ、ね。女優としての勢い凄いですね〜。最終回のどんでん返しがありそうなキャラ、週末が楽しみだな。

おしまい。

追記

最終回、観終わりました。最後までハラハラドキドキの展開面白かったです。ラストシーンのアレ何ですかね。続編?

私を野球に連れてって

私を野球に連れてって    1949年

バスビー・ギ―クレイ監督

物語

野球チーム・ウルブスのスター選手でありながら、舞台に立つ夢を諦めきれないエディとデニス。オフシーズンに出稼ぎに行った2人が戻ってみると、チームは敏腕女性オーナー・ヒギンズの手に渡っており、「もっと上品に野球をするように」との通達が下される

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フランク・シナトラジーン・ケリーが出演したミュージカル・コメディ。ヒロインのエスター・ウィリアムズは元競泳選手。

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気取った女性監督と粗野な野球選手のスクリューボール・コメディ。他愛無いストーリーだが明るく楽しめる。

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タイトルの「私を野球に連れてって」はメジャーリーグの試合で球場に流れる歌。

 

Take me out to the ball game,
Take me out with the crowd;
Buy me some peanuts and Cracker Jack,
I don’t care if I never get back.

私を野球に連れてって
観客席へ連れてって
ピーナッツとクラッカージャックも買ってね
家に帰れなくったってかまわない

 

Let me root, root, root for the home team,
If they don’t win, it’s a shame.
For it’s one, two, three strikes, you’re out,
At the old ball game.

さあ地元のチームを応援しましょう
勝てなかったら許さない
ワン、ツー、スリーストライクでアウト
昔なじみの野球の試合で

 

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素敵な歌とダンス、アメリカ人の大好きなベースボールを題材にした"とにかく明るい"映画でした。

※今年26本目の映画鑑賞。

大いなる幻影

大いなる幻影       1937年

ジャン・ルノワール監督

物語

フランス飛行隊のマレシャル中尉(ジャン・ギャバン)とド・ボアルデュー大尉(ピエール・フレネー)はドイツ軍に撃ち落され、捕虜となる。ふたりは脱走を重ねた挙句、ドイツの古城に作られた将校捕虜収容所に連行される。脱走不可能とされるその収容所は、かつてふたりを撃墜したドイツ貴族のラウフェンシュタイン大尉(エリッヒ・フォン・シュトロハイム)が所長を務めていた。同じ貴族階級のド・ボアルデューと彼は篤い友情で結ばれるが、マレシャルたちの脱走計画は着々と進められていく…。

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ジャン・ルノワール監督の名作。外国語映画として初めて、アメリカのアカデミー作品賞にノミネートされるなど、公開当時から高く評価さた。主演は名優ジャン・ギャバン、そしてサイレント映画の巨匠エリッヒ・フォン・シュトロハイムが収容所長を演じている。

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本作は「第17捕虜収容所」「大脱走」などの脱走映画の原点らしい。その後に作られた映画は脱走をテーマにした"エンタメ"だが、本作は脱走を主眼にしたものではなく、国家、階級、人種を超えたヒューマニズムを訴えて作品だ。

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作中では、とりわけフランス貴族のボアルデュー大尉とドイツ貴族のラウフェンシュタイン大尉の関係が興味深い。ラウフェンシュタイン大尉は、収容所の所長と捕虜いう立場の違い超えて、同じ貴族階級としての価値観を共有するボアルデュー大尉を迎える。

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マレシャル中尉も脱走中に、ドイツ人女性に匿われる。女性は兄弟を全員戦争で失っているがマレシャルに惹かれ恋をする。国籍や戦争より愛が大切なのである。

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深い作品。良かったです。

ほめ忘れたジャン・ギャバン。作品中のセリフや出番以上に存在感がありました。こういう俳優を名優と呼ぶのでしょう。

※今年25本目の映画鑑賞。

女が階段を上る時

女が階段を上る時     1960年

成瀬 巳喜男 監督

物語

夫に先立たれ、銀座のバーで雇われマダムとして働く矢代圭子は、店のマネージャーだった小松らと借金で新たに店を持つが、非情なプロに徹しきれずに悩む。実家で療養中に圭子は店の客だった関根、藤崎らと次々に関係を持つが・・・

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脚本・製作が菊島隆三。監督が成瀬巳喜男、音楽は黛敏郎。主演に高峰秀子仲代達矢森雅之

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黒澤明の「椿三十郎」や「赤ひげ」で有名な菊島隆三が脚本・製作した作品。高度成長期、会社の役員らが飲みに行く華やかな銀座のバーで働く女たちを描いている。

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マダムの高峰秀子と店のマネージャー役の仲代達矢高峰秀子は亡くなった亭主に操を立てていて、客との個人的な付き合いをしない。そんなマダムを仲代達矢は密かに想っているのだが、仕事の関係もあり距離を置いている、そんなドラマです。

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体調を崩して、佃島の実家で静養するマダム。華やかな銀座と対比される庶民の生活ぶり。まだ女性の働き口が少なく、まとまった収入を得るのは接待業くらいしかない事情が語られる。

メロドラマなんですが、黛敏郎の音楽が重くて、なんかドキュメンタリーみたいでした…

※今年24本目の映画鑑賞。