グッドフェローズ 1990年
物語
ヘンリー・ヒル、1943年ブルックリン生まれ。大物ギャング、ポーリーのアジトで育った彼は、物心ついた頃からマフィアに憧れていた。やがて念願の"グッドフェローズ"の仲間となり、"強奪"専門のジミー、野心旺盛なチンピラ、トミーと共に犯罪に犯罪を重ねていく。が、麻薬に手を出したことから育ての親、ポーリーに見放され、さらにジミーたちが起こした600万ドル強奪事件を追うCIAの捜査の手もヘンリーに迫る。
実在のギャングスター、ヘンリー・ヒルを描いた映画。スコセッシ監督の名作。
俺は大統領よりもギャングになりたかった。
一人称のナレーションは、ヘンリー・ヒルの視線でギャングの生活をリアルに語る。
前半は青春グラフィティーみたいな感じで進むが、ルフトハンザ強奪事件以降、話が急展開していく。後半はスリリングだ。
ヘンリー・ヒル
ジミー
トミー
ポーリー
ヘンリー・ヒル(実物)
リアルストーリーとならではの面白さ、スコセッシ監督の素晴らしい演出。派手なドンパチはないが全く退屈しない。
実はギャング映画は好きでない、血生臭いバイオレンスシーンが苦手だし、わざわざ人間の醜さを観る気がしないのだ。
なんだけど…
ギャングも、孤独な人生を闘い、守るべき妻や子供がいる。そして抗えない人生の浮き沈みを経験する。
人として共感を持つところがあるんですよね。これもヒューマン・ドラマなんでしょうね。
※今年155目の映画観賞。