ハスラー 1961年
ロバート・ロッセン監督作品
物語
賭けビリヤードのプロ、エディは、ミネソタ・ファッツと呼ばれる男に勝負をいどんだ。優勢に進んでいたが、調子に乗って酒を飲みながら勝負を続けるエディは、24時間を過ぎたあたりから負け始め、36時間にわたる大勝負はファッツの勝利に終わる。敗北に打ちのめされ自暴自棄な生活を送るエディは、ある日、明け方のバス・ステーションでサラという女性に出会う。エディはサラと親しくなり彼女のアパートで暮らすようになるのだが…
1961年度のアカデミー賞において作品賞や監督賞を含む8部門にノミネートされ、撮影賞と美術賞を受賞した。ビリヤードの映画として名高く、続編「ハスラー2」が1986年に公開されると、日本でもビリヤードがブームとなった。
ポール・ニューマンの演技が良かった。映画中のビリヤードのプレイは殆どが役者本人が実際に行ったもので、ポール・ニューマンらは伝説的なビリヤードプロのウィリー・モスコーニから猛特訓を受けたそうだ。
関係ないけど、最初の試合のニヤけ顔なんか忘れられないな。
ポール・ニューマン以上の存在感があったのはミネソタ・ファッツ( ジャッキー・グリーソン )。
エディとサラのラブストーリーはヨーロッパの映画みたいに気怠い。(ヌーヴェル・ヴァーグの影響かな。)二人の葛藤はこの映画をビターな大人のドラマにしている。パイパー・ローリーの演技が素晴らしい。
挫折や彼女の死を乗り越えて、人間としても成長するエディ。勝負の世界を描いた名作ですね。
※今年133本目の映画鑑賞。