現実のアウトブレイク
エイズ(1981年)から始まり、SARS(2003年)、エボラ出血熱(2014年)鳥インフルエンザ(2015年)、ジカ熱(2015年)など、人類を滅ぼしかねないアウトブレイクが現実に起きています。
熱帯雨林の開発による野生動物との接触や、交通・流通の発達による感染スピードの速さが原因です。
日本で海外旅行が自由化されたのは1964年。70年代は海外旅行もまだ一般的ではありませんでした。
海外旅行が珍しい時代。兼高かおるさんの世界の旅は憧れでした。毎週、見ていました。
1977年、アメリカ横断ウルトラクイズ。 海外旅行の為なら、たとえ火の中、泥の中。
「地球の歩き方」が刊行されたのが1979年、「なるほど!ザ・ワールド」が1981年に放映開始。海外旅行ブームの到来です。
一方、森林開発で熱帯雨林は縮小。
この地図を見ると西アフリカやブラジル、東南アジアを起源とするウィルスがアウトブレイクする理由がわかります。以前にはなかった野生動物からの感染が増えたのです。
エイズの流行
1981年に初めてエイズ患者のニュースは衝撃的でした。有名人も亡くなりました。
現在ではHIVウィルスに感染しても、エイズ発症を抑える薬が開発されていますが、感染者数は世界で4000万人近くになるそうです。
最近の研究では、HIVは、チンパンジーのSIVウィルスを起源にしていることが判っており、1980年以前の発症例についても研究されていますが、最初の患者がNYで報告されたことから、米ウィルス研究のバイオハザードという説も噂されていました。