あげまん 1990年
伊丹十三監督
物語
捨て子だったナヨコは芸者の置屋にあずけられ、やがて僧侶・多聞院と結婚する。多聞院の位はめきめきと高くなっていくが、しばらくして多聞院は病死。その後、ナヨコが出合った銀行員・鈴木主水もどんどん出世していく。「彼女と恋仲に落ちる男は運気が上昇する」といった噂が巷で広がりつつある中、彼女の“あげまん”ぶりに政界の黒幕である大倉善武も目を付けていた…。
伊丹十三監督の映画。あげまん(さげまん)は当時流行語にもなった。なぜか見逃していたので鑑賞しました。伊丹映画は10作しかないのだけど、これが僕にとってのラスト作品です。
テーマを徹底的に調査した事情通な脚本、細部までこだわった演出、大衆娯楽に徹した映画作り、伊丹十三監督の映画は本当に面白い。
あと作品に出演している役者さんが楽しそうで雰囲気がいい。この作品も宮本信子、津川雅彦、大滝秀治など俳優が生き生きと演技をしている。しかし、伊丹監督はもとより、津川雅彦も大滝秀治も亡くなってしまい寂しい限り…
※今年187本目の映画観賞