チップス先生さようなら 1939年
サム・ウッド監督
物語
イギリスの全寮制寄宿学校に赴任してきた新任教師のチップス先生ことチッピングはカタブツで融通が利かず、生徒からの評判も悪い。しかし、聡明な女性キャサリンと出会い、結婚したことを機に、彼は柔軟な人柄となり、皆から好かれる存在へと変貌していく…。
ジェームズ・ヒルトンの名作文学を映画化した作品。主演のロバート・ドーナットは本作でアカデミー賞主演男優賞を受賞した。
映画はチッピングが教師生活を始めた1870年から亡くなる1933年までを描いている。青年期、中年期、老年期のチップス演じ分けるロバート・ドーナットの演技が上手い。「風と共に去りぬ」のクラーク・ゲーブルを破り、この年のアカデミー主演男優賞を獲得したのも納得。
チップス先生の妻キャサリン役のグリア・ガースン。彼女は1942年に「ミニヴァー夫人」でアカデミー主演女優賞を獲得しますが、本作がデビュー作品だそうです。デビュー作品から輝いています。
不器用ながら愚直に生き、多くの生徒に愛されたチップス先生。クラッシック映画らしい淡々とした演出が反って良いですね。しみじみと感動しました。
※今年1本目の映画鑑賞。