新宝島 1965年
手塚治虫監督
物語
港町の小さな旅館・ベンボー亭の息子ジムは、急死した客の荷物から1枚の地図を見つけた。地主のトリローニは、それが大海賊フリントの残した宝の地図であると見抜く。彼は、医者兼地方判事のリプジーや船長とともに、宝探しの航海に出発した…
鉄腕アトムで成功をおさめた虫プロが、手塚治虫の主要な漫画作品をアニメ化すること企画から制作された作品。著作権の関係か手塚治虫による同名漫画とは関係なく、スチーブンソンの小説「宝島」を翻案した内容となっている。
Amazon プライムで鑑賞。1965年の作品ですが映像も音質も良好です。(リストアしてるのかな?)テレビアニメとして制作されたものですが、クオリティの高さに驚きました。
ディズニー・スタイルの作品で、懐かしい感じがします。
作品でユニークなのは、登場キャラは擬人化された動物なのですが、欲望に理性を失うと、爪が生えてきて四つ足で走る本当の動物になってしまいます。人から動物へのメタモルフォーゼのアイデアは、「バンパイア」「きりひと讃歌」にも見られいかにも手塚治虫らしい。
手塚治虫がウォルト・ディズニーに憧れてアニメ制作を始めたことは有名ですが、この作品には、ディズニーに「追いつき、追い越せ」という虫プロの情熱を感じました。
※今年65本目の映画鑑賞。