シェーン 1953年
ジョージ・スティーヴンス監督
物語
南北戦争後の西部に暮らす、開拓移民のスターレット家族の家に流れ者のガンマン、シェーンがたどり着く。シェーンは一家と仲良くなりスターレット家と生活を共にするが、土着の牧場主ライカーらと開拓移民の争いが激しくなり、ライカーの雇ったガンマンにより農民が殺される事件が発生する。スターレット家にも危害が及ぶことを防ぐため、シェーンは単身でライカー一味との対決に向かう。
「シェーン、カムバーック 」というラストシーンが有名な西部劇。ガンマンと少年の心の交流を描いた名作です。
シェーン(アラン・ラッド)
ジョーイ(ブランドン・デ・ワイルド)
シェーンは何故去って行ったのか? 諸説あり。
馬に乗って去って行くシェーンは実は馬上で死んでいたという説があって、何回もラストシーンを見てしまった。確かにシェーンは決闘で撃たれ負傷している。かなりの裏読みだが、少年を悲しませまいと去ったとすれば格好良すぎ。
他には、スターレットの奥さんへの想いが一線を超えてしまう前に去ったという説もある。奥さんもシェーンに惹かれていたけど不倫を勘ぐるのはイヤラしいな。
あと、シェーンは西部開拓時代の変化を象徴していて、彼が去っていくのは、ガンマンの時代の終わりを意味しているという説もある。この読みは深い。
まあ、理由はどうでも良くて、とにかくヒーローは格好良く去っていくものです。
※今年39本目の映画鑑賞