ハロー・ドーリー! 1969年
ジーン・ケリー監督
物語
世話好きの未亡人ドーリーは金持ちだが口やかましい男やもめホレスと帽子屋アイリーンの仲を取り持とうと奔走するが、そのうちドーリー自身も彼を好きになってしまい、ついには自分を売り込んでしまう。
ミュージカル「ハロー・ドーリー!」を映画化した作品。監督は「雨に唄えば」のジーン・ケリー。第42回アカデミー賞において、美術賞・ミュージカル音楽賞・録音賞の3部門を受賞。
制作費2500万ドル。当時の為替レートだと90億円の超大作だが、興行収入は2600万ドルに止まり赤字となった。この作品以後、ミュージカルの大作は作られなくなったそうです。
この当時はアメリカン・ニューシネマが流行っていて、1969年の最大のヒット作「明日に向かって撃て!」は制作費1200万ドルで興行収入は1億ドルを超えました。
「ハロー・ドリー!」のクラッシックなスタイルは時代に合わなかったのでしょうね。
興行的な失敗はともかく、大金をかけて制作されただけのことはあって、ミュージカル映画としての完成度は最高です。
セットや衣装も豪華で、バーブラ・ストライサンドをはじめ歌や踊りが素晴らしい。
ルイ・アームストロングが唄うタイトル曲は全米ヒット・チャートの第1位に輝きました。これだけでも値千金です。
明るく楽しい、子どもから大人まで楽しめそうなミュージカル。これぞエンターテイメントという感じでした。👏
※今年253本目の映画鑑賞。