ヘッドライト 1955年
物語
パリ~ボルドー間を往復する長距離トラック運転手のジャン。定宿の「ラ・キャラバン」に着いた彼は、2年前のクリスマスのことを思い出す。そこで出逢ったウェイトレスのクロチルドのことを。冷たく陰気な家庭に嫌気がさしていたジャンは、やがて若いクロチルドと恋に落ちた。次第に深い仲になってゆくが、ジャンは失業、妊娠していたクロチルドはジャンを探してパリへ赴く…
セルジュ・グルッサールの小説「重要でない人たち」の映画化した作品。名優ジャン・ギャバンが主演した。
不倫の話ですね。男は初老の長距離ドライバー、妻と3人の子供がいるが、長い間、家を空けているせいで家族としっくりしない。
女は、15才の時に両親が離婚して、2年後に母が再婚して実家を追い出される。頼る人もなくトラックが停車する安宿の女中として働く。
孤独な二人は、親子ほど年齢が離れているにもかかわらず道ならぬ恋に落ちてしまう…
主演はジャン・ギャバン。老いても渋いね。
ハッっとするのはヒロイン役のフランソワーズ・アルヌール。彼女は日本で大変人気があったそうです。
石ノ森章太郎の「サイボーグ009」 の003のフランソワーズ・アルヌールは彼女がモデルのようですね。
薄幸な美人、道ならぬ恋。演歌ぼくって日本人好みな感じですね。実際、この映画は本国フランスより日本で受けたそうです。なかなかいい映画でした。
※今年18本目の映画鑑賞。