我等の仲間 1936年
LA BELL EQUIPE
ジュリアン・デュヴィヴィエ監督
物語
宝くじで10万フランを当てた5人の仲間たちが協力し力を合わせて小川のほとりに「ベル・エキップ - 我等の家」と名付けた別荘で店を開こうとするが次第に破綻をきたし一人ずつ仲間が減っていく。
フランス映画と言うとヌーヴェルヴァーグの印象が強いですが、映画を発明した国だけあって戦前のフランス映画も質が高い。
本作のジュリアン・デュヴィヴィエ監督は、ウィキによると、古典フランス映画のビッグ5の1人(他の4人はジャック・フェデー、ジャン・ルノワール、ルネ・クレール、マルセル・カルネ)で、当時は祖国フランスよりも日本での方が高かったそうです。
名優ジャン・ギャバン、カッコいいですね。高倉健さんが尊敬していた俳優さんですが渋い。
本作では「川辺をそぞろ歩けば」など歌も披露しています。
シャルル・ヴァネル(最近観た「恐怖の報酬」のジョー)、それからシャルルの元妻ジーナを演じるヴィヴィアヌ・ロマンスなど共演者も粒揃い。
ドラマは仲の良い男ら5人が共同して買った宝くじが当たり、田舎の川辺のボロ家を改装して一緒にレストランを経営しようということになります。
当初は順調でしたが、奥さんに逃げられたシャルルに元妻ジーナが再び接近するようになってから歯車が狂っていきます。
いろいろな事情で仲間が去りジャンとシャルル2人が残りますが、ジーナをめぐり不幸な結末で終わります。
男達の友情を壊すのは女ですね。(逆も真ですが。)妙に腹落ち…この映画の結末はハッピーエンド版もあるそうですが悲劇でいいと思いました。
※今年212本目の映画鑑賞。