夜 1961年
ミケランジェロ・アントニオーニ監督
物語
ある日の午後、作家のジョヴァンニと妻リディアは、病床にある友人の作家トマゾを見舞った。かつてずっとリディアを愛し続けた男トマゾ。もはや回復の見込みはなく、自分をずっと愛してくれた男性の、死を前にしたその姿を見て、リディアの心が激しく波打つ。彼女はトマゾではなくジョヴァンニを選び、作家夫人として何不自由のない毎日を送っていたが、その生活に得体の知れぬ不安が徐々に広がっていくのだった…
イタリアの巨匠ミケランジェロ・アントニオーニ監督作品。彼の代表作「情事」(1960年)、「夜」(1961年)「太陽はひとりぼっち」(1962年)は、「愛の不毛三部作」と呼ばれている。本作「夜」はベルリン国際映画祭金熊賞を獲得した。
スタイリッシュな映画。音楽はイタリア・ジャズ界の鬼才ジョルジョ・ガスリーニが担当している。
この映画、これと言ったテーマが無い。「男と女と一台の車があれば映画が撮れる」と言ったのはゴダールですが、まさにそんな感じで、ただ男と女を描いている。
愛の不毛、マルチェロ・マストロヤンニとジャンヌ・モローの”冷たい"演技が印象的でした。
※今年17本目の映画鑑賞。