ルイス・サッカー(Louis Sachar)さんは、アメリカの児童文学作家である。
代表作 ホール(穴) 1998年
全米図書賞、ニューベリー賞他受賞の傑作。
物語
無実の罪で砂漠の矯正施設に入れられた少年スタンリーの冒険。この矯正施設(グリーン・レイク・キャンプ)は砂漠の中にあります。かつて存在していた湖は既に干上がっており、あたりにはサソリや毒とかげがいます。
キャンプには塀もフェンスはありません。(逃げても猛暑で死ぬだけだからです)
ここで少年たちは、更生プログラムとして砂漠に毎日、幅1.5m、深さ1.5mという大きな穴を掘る労働を課せられます。
スタンリーはこのこの施設に収容された他の少年の一人、ゼロと言う無口な少年と友達になりますが、ある事件でゼロは施設を逃げ出してしまいます。スタンリーは彼を救出するために施設を脱走することを決意します。
ルイス・サッカーの作品にでてくる主人公は、いつも仲間はずれにあったり、なにか問題をかかえている児童です。
本作のスタンレーも、肥満児でいじめられっ子ですが、加えて、先祖が子々孫々の呪いをかけられていて、代々、スタンリー家は不運なことが起きます。主人公スタンリーもたまたま空から落ちてきた運動靴を拾ったことで、窃盗罪の有罪判決を受けてしまいます。(盗まれたプロ野球選手のスニーカーだったのでした。)
物語を読み進めると、呪いをかけられた祖先の因縁を絡め、砂漠のキャンプの謎などのミステリーが解き明かされていきます。
児童文学だけど、大人が読んでも面白いなと思わせる内容になっています。
ディズニーで映画化されています 2003年