モロッコ 1930年
物語
外人部隊に属するトム・ブラウンは女たらしで有名である。次々に女を変えていたトムだが、ある日駐在しているモロッコの酒場で、アミー・ジョリーという名の歌手に出会い、恋に落ちる。しかし、セザール副官が妻とトムの関係を知ったことから懲罰の意味でトムは最前線に送られることになる。
別れを告げるためにアミーの前に現れたトムだったが、金持ちのベシエールが彼女に求婚していることを知り、彼女の幸せのためにとその場を後にするのだが…
ベノ・ヴィグニーの舞台劇『Amy Jolly』が原作、ジョセフ・フォン・スタンバーグ監督とマレーネ・ディートリヒが組んだ映画。
この映画は、日本で初めて字幕がついた映画です。それまでは外国映画は弁士がついて説明していたそうです。
フランス植民地時代のモロッコは、欧州人には最果ての地のような感じです。そんな最果ての地へ渡る訳ありげな美人歌手、傭兵として生きる兵士、植民地ビジネスで成功した富豪の三角関係。
イスラム文化の異国情緒溢れるモロッコを舞台にした男と女の物語。シンプルだけど雰囲気があってワクワクするね。ラストシーンが圧巻で感動した。
※今年194本目の映画観賞