ガス燈 1944年
物語
結婚を機に叔母が殺害された家で暮らすことになったポーラ。彼女は夫から物忘れや窃盗癖を指摘されるようになり、次第に自らの正気を疑うようになる。
ロマンチックな映画と思わせ、サスペンス映画でした。イングリッド・バーグマンはこの映画でアカデミー賞主演女優賞を獲得しています。
タイトルの「ガス燈」は室内照明です。家の中で他にガスを使うと圧力が下がって暗くなるのですが、他に誰もガスを使っていないのにガス燈が暗くなるのがミステリーのネタになっています。
夫に「物忘れや盗癖が目立つ」と指摘された妻は自分がおかしくなったのだと思い込み、不安に苛まれるようになります。この作品から、嘘の情報で相手に現実感覚を狂わせて精神的に追い込むことを「ガスライティング」と言うようになったそうです。(恐いね〜)
優れたサスペンス。1944年に作られたとは思えない出来映えです。イングリッド・バーグマンの魅力が堪能できる映画でした。
※今年204本作目の映画鑑賞。