独裁者 1940年
物語
第1次大戦末期、トメニア国の兵士として戦線に出ていたユダヤ人の床屋チャーリーは、戦傷によりすべての記憶を失ってしまう。戦後、トメニアは独裁者ヒンケルが支配する国となりユダヤ人迫害を開始。そんな中、激変した状況を知らない床屋のチャーリーが退院し、ゲットーに帰ってくる…
チャーリー・チャップリン初のトーキー作品。ヒトラーの独裁政治を批判した風刺コメディ。
興行的にも成功しているが、映画が公開された1940年10月、アメリカはまだ参戦を決めておらずセンシティブな内容であったためチャップリンは当局から目をつけられることになる。
ヒトラーがユダヤ人を迫害しゲットーへの移送が描いてる。映画製作当時はまだユダヤ人の大量虐殺は行われていなかったそうだが、本当に恐ろしい。
映画のラストの6分間にわたるチャップリンの演説が心打ちます。
この映画はナチスがコントロールした国では上映が禁止されたのですが、ヒトラー自身はこの映画を観たという説(真相は定かではない)があります。
チャップリンどんな気持ちで映画を観たのか想像すると興味深いです。
※今年104本目の映画鑑賞。