いまを生きる 1989年
物語
1959年、アメリカの名門全寮制高校。生徒たちは、伝統と規律や親の期待に縛られながら、冷めためた気持ちで日々をやり過ごしている。そこに同校OBの教師キーティングが赴任してくる。マジメ腐った詩の教科書を破り捨てさせ、机に上に立ち、生きる視点を変えることを教えるキーティング。彼の授業を通して、生徒たちは自らを自由に語り合うようになり、自分の道を歩みだす。だが、彼らの前に厳しい現実の壁が立ちはだかる…
ロビン・ウィリアムズ主演。第62回アカデミー賞で脚本賞を受賞。邦題の「いまを生きる」はキーティングが放つ「Carpe Diem (カルペ・ディエム)」という言葉から来ている。
「今を生きろ、若者よ。すばらしき人生を築け」素晴らしいメッセージだが、全てがこれからの若者にとっては簡単なことではない。自分のやりたいことも、自分らしさも、未だわからない。
物静かで気弱なドッドは、自分の内なる感情を表に出すのすら苦手だった。
ノックスは、勇気を振り絞り好きになった女の子を口説く。彼女にはつか合っていり男がいるが、告白しなければ後悔するに違いない。
Carpe Diem (カルペ・ディエム)だ。
チャーリーは、学院に女子を入学させろと投書して学校から締め上げられる。言いたいことを言うのだって簡単ではない。
ニールは、演劇がやりたかったが、医師になることを期待している両親から反対される。夢を追うことが、家族や愛する者との亀裂を作ることもあるのだ。
「いまを生きる」ことの大変さは若い人だけではないよね、年とっても同じ。
情熱をもって教育に取りくむキーティング教授の型破りな教育法は、伝統や規律を重んじるノーラン校長の方針に合わず、圧力で学校を去らなければならなくなる…。
生徒を叱咤し励ましてきた先生が、ラストでは教え子に励まされて、クラスを去る。
O Captain!My Captain!
内気だったドッドがコールする。
心に染みる映画だ。この映画は何回観てもいい映画だと思う…。
※今年137本目の映画鑑賞。