ブランカとギター弾き 2015年
長谷井 宏紀 監督
物語
“お母さんをお金で買う”ことを思いついた孤児の少女ブランカは、ある日、盲目のギター弾きピーターと出会う。ブランカはピーターから、得意な歌でお金を稼ぐことを教わり、二人はレストランで歌う仕事を得る。ブランカの計画は順調に運ぶように見えたが、一方で、彼女の身には思いもよらぬ危険が迫っていた…。
写真家の長谷井宏紀による長編映画監督デビュー作品。フィリピンを舞台にした映画。
ヴェネツィア国際映画祭2015 マジックランタン賞、ソッリーゾ・ディベルソ賞 受賞。
フィリピンのスラム街で生活する孤児の少女ブランカと盲目のギター弾きの話。ギター弾きを演じたピーター・ミラリは、長谷井監督がマニラの地下道で演奏していた彼と出会い、映画に出演させたそうだが、以前から役者をしていたかのような名演技だ。
ブランカを演じたサイデル・ガブテロも演技初挑戦らしいが、自然な演技で素晴らしかった。
路上生活をする孤児たち。物乞いをしたり、盗みで生活している。恵まれない環境のなかでも明るく逞しく生きる姿が悲しく切ないネ。切なくて、何回も中断しながら観ました。
1時間17分の短い作品だけど、しっかりしたドラマで見応えあります。キャスティングが素晴らしい。あと撮影も良かったです。写真家のセンスでしょうか?汚いスラム街でも絵が美しく感じました。いい映画でした。
※今年44本目の映画鑑賞。