ロシアのウクライナ侵攻が開始されてから一カ月。ウクライナの必死の抵抗により、ロシアの野望はまだ実現していませんが、日々、犠牲者が増えています。毎日伝わるニュースに憤りを覚えます。
この戦争はロシアが一方的に国境を超えて軍隊を送りウクライナの主権を侵しています。
ロシアはウクライナ領のロシア系住民の保護を理由に侵攻を開始しましたが、ナチスドイツがポーランド侵攻を開始した際に、ポーランド国内でドイツ系住民が虐待されていることをあげたのと同じく事実でありません。
もやもや
一部の言論では、NATO拡大に対するロシアの反発は当然だとか、ゼレンスキーの政治的な未熟さが戦争を招いたという意見があります。
見方や立場を変えれば、と言うのも一つの見識には違いないですが、正義や公正の欠如した相対化にもやもやします。ロシアの侵略戦争を正当化する余地はありません。
戦争の結末
先の大戦では、日本は原子爆弾による攻撃を受け無条件降伏しました。当時の日本は今のロシアのような立場であった訳ですが、その結末は大変不幸なものでした。
現在、世界は第三次世界大戦の一歩手前のところにいますが、各国が協力して外交や経済制裁などの武力によらない策でロシアに対抗しています。
現代の核兵器の破壊力は広島原爆の比ではありません。武力による対決をエスカレーションさせることはできません。
現代のもう一つの特徴は情報社会。言論統制をしても海外からの情報を完全に遮断できません。
シュワルツェネッガーの反戦呼び掛ける動画がロシア国内SNSトレンド入りし、ロシアの国営テレビではニュース生放送中に反戦メッセージを揚げる事件が起きました。
戦争が長引くにつれロシア国内でも反戦の声は大きくなりますがプーチンの権力は絶大です。21世紀に再来したヒトラーを武力によらず制止できるかどうか楽観は出来ません。
ただ、広島や長崎の不幸を繰り返さないことを願うばかりです。
おしまい。